KUMAMOTO University
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お知らせNEWS豊田、安永、松岡先生の論文がBone Marrow Transplantation誌に掲載されました。
- 2021.07.8 | 研究
豊田、安永、松岡先生の論文がBone Marrow Transplantation誌に掲載されました。
The HTLV-1 proviral status is a potential prognostic biomarker for adult T-cell leukemia-lymphoma treated with allogeneic stem cell transplantation
Kosuke Toyoda1,2, Jun-Ichirou Yasunaga1,2, Ilseung Choi3, Youko Suehiro3,4, Naokuni Uike5, Jun Okamura6, Masao Matsuoka1,2
(1熊本大学病院 血液・膠原病・感染症内科、2京都大学ウイルス・再生医科学研究所 ウイルス制御分野、3九州がんセンター 血液内科、4九州がんセンター 細胞治療科、5聖マリア病院 ホスピス科、6九州がんセンター 臨床研究センター)
Bone Marrow Transplant. 2021 Apr 29. doi: 10.1038/s41409-021-01311-z. Online ahead of print.
同種造血幹細胞移植(同種移植)は,成人T細胞性白血病リンパ腫(ATL)において根治が期待される治療法ですが,移植前にその治療成績や予後を予測できる指標は極めて限定的です.今回九州がんセンター血液内科との共同研究で,同種移植の前方視的臨床試験(ATL-NST-1〜4)に登録された急性型もしくはリンパ腫型のATL患者全65人のHTLV-1プロウイルスおよびtax遺伝子変異を解析しました.結果,同種移植の適応となるATL患者ではtaxの破壊的変異や欠損型プロウイルスの頻度が少なく,Taxを含めたHTLV-1由来のウイルス抗原を発現しやすい患者集団である可能性が考えられました.また欠損型プロウイルスのみを有するATL患者では,同種移植への治療反応性に乏しい可能性が示唆されました.同種移植前にtaxの破壊的変異およびHTLV-1プロウイルスの型を調べることにより,ATL患者の予後予測に繋がることが期待されます.
https://www.nature.com/articles/s41409-021-01311-z
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