世界最先端の研究で医学の発展に寄与

沿革

 熊本大学医学部第二内科(現血液膠原病内科)の歴史は長く、大正9年、患者数の増加に対応するため、内科を2分したことが始まりである。

 当初の教授は東大稲田内科より内田平二郎教授が着任された。次代教授は大正13年、やはり東大より、小宮悦造教授が着任され、血液がメインテーマとなった。昭和初期に発表された健常者の血液像は、その後30年間、日本人の正常値として用いられた。骨髄穿刺針の考案者でもあり、小宮式骨髄穿刺針は今でも用いられている。また、血球産生を促進する物質をPoietinと呼ぶことを提唱され、Erythropoietin, Thrombopoietinなどの名称を考案されたが、これらは今も広く使われている。

昭和22年

河北靖夫教授が着任、特に再生不良性貧血の臨床研究に力を注がれた。宮家講師により再生不良性貧血患者尿からErythropoietinの純化が始まり、米国で純化が完成、これが現在のRecombinant Erythropoietinの開発のさきがけとなった。

昭和49年

大阪大学より岸本進教授が着任、免疫学の概念を血液学に加えることとなった。

昭和56年

京都大学より高月清教授が着任された。成人T細胞性白血病(ATL)の発見者であり、ATLの病像の解明、診断法の確立、疫学調査などの著しい進歩をもたらした。高月教授は、ATL以外の血液疾患全般について、臨床に基づく研究を推進し、HIVの研究にも先鞭をつけた。

平成9年

米国国立がん研究所(NCI)より、当科の出身で世界初の抗HIV薬である逆転写酵素阻害剤のAZTを開発した満屋裕明教授が着任された。その後も、新規機序の抗HIV薬であるプロテアーゼ阻害剤を開発するなど、複数の抗HIVを世に送り出し、「死の病」であったAIDSを治療可能な「慢性感染症」に変え、世界中の患者さんに福音をもたらした。

平成28年7月

京都大学ウイルス研究所より、当科の出身であり高月教授時代からHTLV-1, ATL研究に邁進されてきた松岡雅雄教授が着任された。松岡教授はATLの病態について研究、また治療への応用について、臨床と基礎の両方の視点から病態解明を続けている。今後、ATLのみならず、ウイルス学、血液内科学、膠原病内科学、感染症学の多方面にわたり、新たな発展が期待される。

 

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